今日例会にビジターとしてお越しのダニエル・ジョセフ・ジョーンズ君、通称ジョーは、1999年8月から2000年7月までの間、我が大阪鶴見RCにロータリー交換学生としてアメリカから来日しました。ホストファミリーは、武市会員、元会員の織田さん、そして私菊井の3家族でした。見覚えのある方も多いと思います。 ジョーは、日本に来る前第1志望はヨーロッパだったのですが、希望していなかった日本に決まって内心はガッカリしたことと思います。彼は日本に来た時はまだ15歳の子どもだったので、ホームシックにもなり友達もあまりいなくて前半は寂しい思いをしたようですが、後半は日本にも慣れ、友達も増えてだんだん日本が好きになったようです。彼は来たときはちょっと太り気味でしたが、日本食がダイエットとなり、1年後に帰るときは体型もスマートになり、中身もスマートな大人になっていました。アメリカの高校に帰って、彼は、「ベストフレンド」に選ばれたそうですが、それはナイスガイに変身したということだと思います。 拙宅でホームステイしていた頃は、彼は漢字や日本のことをよく勉強していました。私とも政治のことなどいろんな話をしました。彼は将来弁護士になり、その後は政治家になると言っていましたが、その彼が念願どおりアメリカの弁護士になりました。 その後のことは私も予想しなかったことですが、彼は日本に住み、日本の銀行に就職し、新世代クラブ「東京米山友愛RC」に入会しました。本年中には独立して法律関係の翻訳の会社を起動させます。それと共に、平成22年4月に日本人の女性と結婚しました。この結婚式と披露宴は、彼の両親と姉達夫婦をアメリカから呼び寄せて日本で、即ち奥さんの母校である上智大学とニューオオタニ東京で催されました。そして、この結婚式と披露宴に自分のホストファミリーであった3家族を招待してくれました。勿論私も、妻と娘を連れて東京に行き、参加させてもらって家族でお祝いしました。 皆さんはこれらの事実から何を読み取られるでしょうか。私は彼が日本を大好きになり、交換学生として大切にして貰った大阪鶴見ロータリークラブに感謝していると見ています。 彼は今回、奥さんと7カ月のお嬢さんと3人で、18日(土)から22日(水)の日程で関西旅行に来て、ニューオータニ大阪に泊まっているのですが、この短い休暇の貴重なひと時をわざわざ割いてこの例会に参加してくれた、彼のこの気持ちを私は大変うれしく思います。 我が大阪鶴見RCは「国際の鶴見」と言われていますが、国際の中でも、留学生を迎え入れて大切に支援し、日本を好きになって帰国して貰おうというところに重点をおいてきたように思います。ジョー君は、「国際の鶴見」で名を高めた我がクラブが目指してきたものの成果の結実であり、生きた実例であると言っても過言ではないと思っています。 なお、8月19日日曜日の夕方から、ホストファミリーであった武市さん、織田さん、菊井の各夫婦が、ジョーと奥さん、そして7カ月のお嬢さんの3人を囲んで歓迎会を催し、楽しいひと夜を過ごしたことを付け加えてご報告いたします。
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