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■ 船上のロータリーミーティング

 今年の正月は年末から田舎の両親のもとに帰り、兄弟3人の家族ともそろって正月を祝いました。そのあと1月2日から海外旅行に出かけましたが、少々ロータリーとも関連しますのでそのことをお話しいたします。
 今回英語ができない私の専属ガイド、即ち私の妻のことですが、妻と2人で1月2日から14日の間、ツアーに参加せず旅行しました。今までの海外旅行では、ロータリーを意識することなくロータリーバッチさえ着けて行ったことがありませんが、今回は、メーキャップをする心積もりで行きました。
 今回の旅行のメインは7泊8日の西地中海クルーズですが、このクルーズの前後5日をパリで過ごしました。クルーズでは各都市でオプショナルツァ―に参加するため、行動の自由が利かずメーキャップを行う時間的余裕がありません。そのため1週間以上の船旅では、船の中でクラブのミーティングが用意されているのです。
 クルーズ船では船の行事やオプショナルツア―などの様々な情報を記事にして船内新聞が発行され、日本語の新聞もあります。1月9日(水)の船内新聞には、チュニジアに寄港し、日中の観光の後の夕方の5時30分から、ロータリー、ライオンズ、キワニスの3クラブのミーティングがあると載っていました。私はこの日、ブレザーとネクタイの正装にロータリーバッジを着け、5時30分前に指定の6階のバーに赴きました。ちなみにこの船は、MSCスプレンディダという船で、13万8千トン、18階層、乗客が4千人、従業員が1300人の新造船です。
 予告時間きっかりに、ミーティングの責任者が黒色の船員服を着て、CLUB・SERVICE・MEETINGと書かれた看板を持ってやって来ました。私は大阪鶴見ロータリークラブのロータリアンであると自己紹介し、ロータリークラブの名刺を渡してこの人と固い握手を交わし、一緒に写真を撮りました。
 私は、クルーズ船に乗っている他国のロータリアンか、それが叶わなくてもせめてライオンズかキワニスクラブの外国人メンバーと会って自己紹介をし合いたいと意気込んで待ち構えていたのですが、10分待っても誰も現れず、この責任者に促されるままにその場を離れましたので、結局外国のロータリアンには1人も会えなかったのは残念でした。後日私のキャビンに、この船のカラー写真付きの立派なミーティング参加証明書が届けられました。
 なお、メーキャプはこの1度だけですが、オプショナルツァーに参加して各都市を観光する際は、ロータリーの例会場所を探すよう心がけました。この船が用意するオプショナルツァーには、日本語用のツァーがなかったので英語のガイドバスに乗りました。我々2人以外の乗客はすべて外国人で、英語の説明内容が十分に聞き取れず、私の専属ガイドも役に立たなくて観光場所や歴史の理解は今一つで終わりましたが、マルセイユではROTARY CLLUBS DE MARSEILLEと書かれた建物を見つけ、その写真を撮って来ました。しかし、その余のパリ、ジエノバ、バルセロナ、チュニジア、パレルモ、ローマでは例会場所を見つけることができませんでした。
本日の話の中に出てくる写真については、来週の週報に載せますので見ていただければ幸甚です。
 最後に、黒色の船員服を着たミーティングの責任者は、この船の中では相当高い地位の人だったようです。というのは、船会社MSCはVIPな乗客に特別なブラックカードを発行し、晩さん会で船長のテーブルに招待しますが、ある日、この黒色の船員服を着た人が船長の代行者として、ブラックカード所持の乗客を接待しているのを見かけました。このように、船の中で地位のある人がミーティングの責任者となっている例から見ても、ロータリークラブの世界での位置づけが分かるというものです。