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■ 会員増強・拡大月間にあたって

 8月は「会員増強及び拡大月間」です。これを受けて、本日のクラブ奉仕部門のクラブフォーラムの討論の題材は「会員増強」としていただいております。
 谷担当理事、フォーラムよろしくお願いいたします。

 企業では営業部門と管理部門がお互いに支え合いながら、企業としての最大の成果が得られるように運営を図っていきますが、ロータリークラブにおいても、5大奉仕のうち、クラブ奉仕以外の4大奉仕は営業を担当する部門であり、クラブ奉仕はその営業部門を支える管理部門に相当すると理解すれば分かり易いようです。クラブ奉仕には、その活動を通じて、会員が楽しみ、友情を築きながら、クラブのスムーズな運営を促進する役割が期待されております。

 さて、8月の会員増強・拡大月間にあたって、ロータリーのクラブ数と会員数の推移を見てみましょう。世界のクラブ数・会員数は、1996−97年の2万8736クラブ・121万3748人に対し、昨年度(2012.4.30)は3万4335クラブ・122万8690人と、クラブ数は大幅に、会員数も若干増えております。減っていると言われていたと思うのですがこれは意外でした。インド、東ヨーロッパ、アフリカが増えているのに対し、日本やアメリカは減少傾向にあります。寄付額ではアメリカ、日本、インドの順なのに対し、人数ではアメリカ、インド、日本の順となっております。
 日本では、1996−97年の2232クラブ・13万0649人をピークとして、その後会員数は激減し、昨年度(2012.4.30)は2298クラブ・8万9006人と会員数は4万人強も減っています。
 そして2660地区でも、1996−97年の81クラブ・5528人に対し、昨年度(2012.6.30)は83クラブ、3639人と、会員数は連続して減少し続けているということです。減少の理由は、経済的不況が大きく響いていることや、高齢化による自然減は予測できるのですが、それ以外の理由はよくわからないといわれています。 
 しかし、経済的不況と高齢化以外の理由を克服するためには、「楽しいから皆と一緒にいたい、楽しいから辞めるなんて考えられない、そのような楽しい所に自分も入ってみたい」というクラブにするための、色々な工夫を尽くすということにつきるのではないでしょうか。
 減少しているクラブが多い中で、会員数を増加させたクラブや退会者防止に努めたクラブが自ら行った色々な工夫を、6月2日に行われた地区の会員増強セミナーで発表されていました。
 例えば元々12名しかいなかったのが、1年間で11名増員したというクラブがありましたが、そのクラブでは、勧誘するターゲット年齢を30代から40代中心にしたそうです。また、退会理由の上位を占める「参加意識が低い、単に例会に顔を出しているだけ」という雰囲気を一掃し、ロータリーを孤独な職業人や専門職の「心のオアシス」にするための様々な工夫が発表されました。
 我がクラブの会員増強・維持委員会(地区から、名称を会員増強委員会から会員増強・維持委員会に変えると聞きました。)の委員の皆様におかれましても、このような地区の資料などを参考にしていただいて、更に当クラブ独自のアイデアーによる工夫も加えていただいて、大阪鶴見ロータリークラブ35周年の目標値50人を達成するための最初の一歩を踏み出すために、知恵と汗を絞っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。